ミノー編
バイブと並んで、シャロー絡みのエリアではサーチ&食わせの主力となることも多い。
ナイトゲームでも主力となることから優先的に用意するのがオススメだ。
選び方は10センチ以下のクラスと12〜14センチクラスの2パターンをそれぞれ用意し、大きさとフローティングとシンキングでそれぞれ用途を使い分けると効果的だ。
10センチクラスは主にシンキング、12〜クラスはシンキングとフローティングそれぞれあると心強い。
大き目のミノーは飛距離と強い動きで広い大河から魚を見つけ出す重要な切り札となる。
■10センチクラスのミノー
アミ、ハク偏食時、岸沿いに群れが寄ってきて食わせるのが難しい場合に活躍する。特にキャストしてからトゥイッチやジャークにストップ&ゴーの要素を混ぜてリアクションで誘うと効果的だ。また地形変化と流れの変化のメリハリがしっかりしているポイントなどで、ドリフトで繊細に送り込まなければ反応しにくいセレクティブな状況でも魚を出してくれることも多い。
◆サイレントアサシン99S/99F,シャローアサシン(シマノ)
岸沿いにベイトが集まりやすいタイミングはどうしても潮位が上げ切ってからの下げ最中になりがちだ。しっかり下流方向に流れが効くと、岸沿いにベイトが続々と集まってくる。岸から20m範囲内ぐらいにベイトが集まりだしたタイミングで使ってみたい。
特にハクやイナッコを捕食しているシーバスとアミに偏食している群れが同じポイントで共存し、それぞれ釣り方が違ったりもする事から、ルアーボックスに常に入れておきたい規格のルアーだ。
岸沿いでベイトに時折ボイルしている姿を見かけたりしたら投げてみよう。特にシャローアサシンは良く飛び、動きもキビキビしていて、そういった活性の高いシーバスによく効く。99S/Fも魚が水面でライズリングしていたらゆっくり流して送り込んでみたり、反応の多い箇所を横切るように早めに巻いてしっかり泳がせてみてもいい。トゥイッチやジャークなどでヒラをうたせるのも効果的だ。もちろんこれらのルアーは大会でも入賞者が使用しており、凄腕アングラーも御用達でもある。
◆カウントダウンエリート95/75(ラパラ)
第二回大会優勝のインパクトから宮城県内で爆売れしている天下のラパラのシンキングミノー。
伝統あるカウントダウンシリーズの最新版といった趣だ。
バルサボディにタングステンウェイトのもたらす能力はまさに最強で、高速で巻いても破綻せず、どれだけスローに巻いても常に泳ぎ続けるスイム速度の対応能力は他のルアーには真似できない。
泳ぎは高速ローリングでいかにも釣れそうな動きだ。

シンキングルアーで、小粒。スローなら食わせ、早ければ強波動アピール。ジャークやトゥイッチの追従性も抜群。
使い方は沈めてからのファーストリトリーブでバイブレーションのように扱うのが一番簡単に反応が取れる。岸沿いにシーバスが寄って
いるタイミングはルアーを沈めてから、トゥイッチで誘ったりひと手間加えるともっと数が伸ばせる。アサシンシリーズよりも近距離の食わせ能力は優れている。しかしオリジナルのカウントダウンより飛距離は十分伸びたものの風に弱いのが難点。
◆セットアッパー97S-DR(ダイワ)
ディープレンジ攻略。日中メインならメッキ系カラーをおすすめしたい。テトラ絡みや大堰のような護岸地帯ではハマるとバイブレーションより釣れることも多い。レンジは流れの効き具合にもよるが大体2メーター強くらいを得意とするルアーでデイは比較的早めに
巻いてしっかりアクションをさせる扱い方がおすすめ。下げ潮がきっちり効いてる場合、流れに乗せてダウンドリフトで流しながら潜らせつつ、ブレイクラインにルアーをぶつけたり敷石などにタッチさせたりしても面白い。シーバスが中層付近まで食いに来にくい場合に輝くルアーだ。
■12~14センチクラスのミノー
シンキングとフローティング両方用意されたい。用途は巻きでのサーチ、ドリフトでの食わせに主力となる場合が多いだろう。北上川水系は日本で4番目に流域面積の大きい大河でもあり、広い河川の中から魚の群れを探しあてるにはアピール力と飛距離が強い味方となってくれるハズだ。このクラスの中長距離のドリフトゲームではこのくらいの長さのミノーの方が流しやすい場面も多くぜひ数種類揃えたい。
◆サイレントアサシン129F/S,140F(シマノ)
シマノから発売されている、最もスタンダードなタイプのシーバスミノー。どこにでも売っていて、誰しもルアーボックスに一本ぐらい持っているルアーだろう。
飛距離も抜群で、ばね式重心移動によるオシレート機構で着水後自動的にウェイトがセンター位置に戻るのもユーザーフレンドリーで初心者にも薦められるルアーだ。

各種1m〜2mくらいまでの層に魚からのバイトが集中する際にぜひ使いたい。使い方はドリフトや巻きモノとして使っても良く、シンキングモデルはシンキングペンシルのように扱うこともできる。
◆セットアッパー125S-DR(ダイワ)
水深が2m以上あるエリアでのドリフト、巻き双方ともにバランスが取れたダイビングミノー。シンキングタイプであるため沈めて任意の深さを攻める事ができる。このボディサイズで低層をスローな速度で攻略できるルアーはあまり種類が無い事から、ルアーボックスに
一本あるととても心強い。

日中のディープレンジ攻略では、エリアにもよるが下げ切り寸前や下げ始めなどの流れが効くタイミングにアップクロス方向に投げてカウントしダウン方向へ潜航させつつドリフトさせると良い。濁り時や大型のシーバスが居る場合非常に反応が良い場合がある。
◆ハイスタンダード120F(ロンジン)
ロンジンから発売されているフローティングミノー。特にクセもなく良く泳ぎ、巻いてもドリフトで流しても、アクションを付けても良く釣れる。日中だと強めに巻きながらバイトが多いゾーンでリーリング速度を遅くしたり、トゥイッチ気味にヒラを打たせたりしても面白い。一本で何でもできる芸達者なルアーで、ロッドワークを使ったリアクション系の釣りに挑戦したい脱初心者にはまず最初に勧められるルアーだ。
普通に巻きや、ドリフトでの流し込みに使っても良いが、トゥイッチでキレイにルアーがスライドすることからリアクション系の釣りも積極的にチャレンジしたい。扱い方は潮目がうっすら出ているタイミングなどで、ほかのルアーに反応がなくなったら出番だ。バイトが取れるコースにルアーを投入してゆっくりトゥイッチしながら誘って、食わせたいところで
ルアーを一瞬ストップさせて食わせる。しっかり目視でルアーの動きを確認しながらトレーニングすれば、釣れる魚はぐっと多くなるはずだ。
ユーチューブでの解説動画はこちらから。マキモノ中心ではあるが、ぜひチェックされたい。
●バイブレーション
バイブレーションプラグは日中のデイシーバスにおいて最もスタンダードなルアーの一つだ。一番簡単に反応が取りやすい一方、強いアピールとスイム速度の速さからプレッシャーがかかりやすいデメリットも存在する。また、ルアー操作が状況に合わないとバイトがでてもスレが掛かることも多い。本項では初心者の入門編としても中級者以上のおさらい編としても深堀りしてみたい。
■キックビート70,トッティ、ディモール70,冷音14g、ナレージ65(ロンジン、レガーレ、邪道、ブルーブルー)
まず、よく見かけるバイブレーションの規格についておさらいしたい。バイブレーションプラグは主に「メタル製と樹脂製」の二種類に分けられる。前者はいわゆる鉄板と呼ばれるタイプのバイブレーションプラグで、非常に良く飛びスイミングで食わせるか、ダートさせてリアクションバイトを取る設計になっているものが多い。(鉄板バイブ、アイアンマービー、冷音等)
後者は樹脂のシェルに鉛が入っているタイプで、主にスイミングや流し込みとダートによるリアクションバイトを得る方向にフォーカスされたルアーが多い。また、中空構造ではなく樹脂で内部を充填した「ソリッドバイブ」と呼ばれるタイプもある。(サルベージ、ミニエント、キックビート)
ルアーの素材にフォーカスするとこの二種に分かれるが、アクションにフォーカスしても二つに分割できる。それはバイブレーションアクションの強さだ。たとえば巻きモノとしてあくまでスイミング中心に口を使わせる設計になっているキックビート、鉄板バイブなどは強い波動で泳ぎ、ダートや流し込みでの使用を主眼においている冷音やミニエントなどは微波動だ。
これらのルアーを使用するポイントの特性などを考慮してマッチするルアーをぜひ選びたい。旧北上川など流れが比較的早く、メリハリがしっかりしている川では微波動系を、追波川など流れが緩い川では強波動系を選ぶのがおすすめだ。まずは論より証拠。ぜひ投げ比べてみてほしい。
本項では追波川でのバイブレーションいろはを紹介したい。基本的にルアーの重さとサイズは55〜70mm程度のもの、重さは20gぐらいまでのものが食わせやすい。アミやハクにべったりしている場合でも、ボトム付近にシーバスが固まっている場合でもこの規格なら活躍するハズだ。
特におすすめできるモデルはキックビート55〜70、ナレージ65、サルベージ60es〜70sなどだ。
樹脂製でアクションはどちらかというとミノーライクな方が良い。
基本的には巻きながらロッドをかるく煽るイメージでヒラを打たせるかたちだ。
あくまで巻きによるスイミング主体で、その中に味付けとしてヒラを打つアクションを織り交ぜていく方法。
この時期は食わせるのが難しいが、魚がしっかりいる場合どうしても重いバイブレーションを使って早巻きをするとスレ掛かってしまうことから、ルアーマンとしてはルアーの理解度を上げてテクニックで食わせに行きたいところだ。
キックビート70を使った実釣解説もチェック。
●シンキングペンシル
スキッドスライダー95S,ガルバ73,ワスプスラローム80、レガリア、ロケットベイト(ポジドライブガレージ、ダイワ、ピックアップ、レガーレ、アムズデザイン)
デイゲームでの上げ切りからの下げで、流れが効いてくるとハクやアミを食べるシーバスがボイルしている光景をよく目にする。しかし、これらのマイクロベイトを捕食している場合なかなか口を使わせることができないアングラーも多いだろう。
基本的にアミやハクは小さなベイトであるため、上げ最中の流れが止まり気味での塩水くさび等の水流変化に溜まりやすい。水面に帯状に見える潮目に溜まり、下げの流れが効きだすと「面」状に広がりながら流されてしまうため、定点ボイルしにくく攻略が難しい。
上げの場合であればベイトが溜まっている箇所を攻略すればよいが潮が下げている状態だとポイント全体にシーバスが散らばることも多い。
この場合の攻略方法としてはシンキングペンシルを使用する方法だ。ダウン方向に流しながら巻き、時折トゥイッチで誘いを入れると食わせやすい。シンキングペンシルであればミノーよりも飛び、水面直下の攻略にも都合が良い。フラッシングの強いカラーが効きやすいことからルアーカラーは吟味してほしい。
●ブレード系
イリコ,メタルシャルダス、マキッパ(ロンジン、ブルーブルー、メガバス)
日中人気のルアーの代表格でもあるブレード系。食わせにくい時に一本の魚を絞り出してくれることも多い。ブレード系は樹脂プラグのボディーにブレードがついているタイプやメタルボディーブレードが着いているタイプが存在するが、ほかのプラグ類を持ち込むことを考慮すると飛距離とボトム付近のトレース能力から言ってメタル系を優先して揃えたい。
イリコやスピンソニックのようにボディが鉛でバイブ型をしているタイプは流れを受けやすい形状であることからドリフトメソッドで扱うと良い。ラインは若干水につけてしっかり流して扱うと取れるバイトが増えるはずだ。
マキッパやメタルシャルダスなど、バナナ系のボディをしているタイプは抵抗面積が小さいためボトム付近からの巻き上げや、比較的早い速度でのスイミングに適している。

●総評
カラー等については割愛したが、日中の釣りでは基本的にメッキ・ホログラム系のカラーを選ぶことが鉄則だ。
カラーは関係ないと思われがちだがクリアウォーターになるほど、明滅やフラッシングにシーバスは反応しやすくなる。
シンキングペンシル系はシルエット系でかつホロがサイドに入っているとなおよい。マッディでローライトになってくるとチャート系が強くなってくる。
そのあたりはシーバスに限らずルアーフィッシング全般における共通項だ。バイブレーション、スピンテール一強と思われがちのデイゲームだが、実は様々なアプローチ方法がある。ぜひ本稿を参考に実釣に臨まれたい。