1. ウェーディングとは

シーバスフィッシングにおけるウェーディングゲームを覚えると攻略の幅が大きく広がります。
ウェーディングゲームとは川や海の浅いエリアに立ちこんで釣りをすることです。
オカッパリでは、後ろの木や葦が邪魔で竿をふりきれなかったり、目当ての地形変化まで届かなかったり、足場の善し悪しに関係なく釣りの幅が広がります。
しかしウェーディングでは、魚との距離も近く目の前でのド迫力のエラ洗い、魚からの水の飛沫があり、エキサイティングな釣りになります。
ただ大前提としてウェーディングゲームを推奨する訳では無いです。
危険が多く命に関わる事故が起きる事も確かです。
中級者、上級者向けの釣りとなります。
ただ釣りの歴や上手さの話ではなく、状況判断ができない人はどれだけ歴を重ねても、上手くても事故になります。
2. ウェーディングを始める際の心構え
一番に伝えたいのは「危険な釣りである」ということです。
「危険なら紹介するな」と思われるかもしれませんが、ウェーディングで事故が起きるのは複数の危険要素が重なった時です。
そのため、どんな要素が危険なのかを知り、判断を誤らないことが重要です。
歩く際は すり足でゆっくり。エイやスリット、つまずきを避けるための基本です。
3. 危険な要素
水深
水中に入ってるので絶対安全ということはないです。その点は念頭に置いてください。
そして装備も全て足りてる事も前提です。

前の記事で書きましたが潮位変動によって入水できるポイントもあります。
満潮から入水できる場所もあり、潮位〇〇cmから入れる等。ポイントの水深により変化します。
入れると思ったら水深高く足が付かなかったり。
ウェーディングスタッフ等の杖で水深を探ったり、昼潮の大潮、後中の干潮で地形と潮位を確認しましょう。
RBBのウェーディングスタッフオススメです。
底質

河川や干潟、海などエリアによって底質が変わります。
一番危険なのはヘドロです。
1度埋まると抜け出すのは困難です。
特に危険なのは河川のカーブの内側や障害物(蠣瀬橋脚等)の裏、つまり流れの緩い所です。
何故かと言うと流れの早い場所は水がよく動くので、ヘドロや粒子の細かい砂等が流され比較的埋まりにくいです。(それでも埋まる場所もあります)
その流されたヘドロや砂はどこに行くのか。
それは先程書いた流れの緩い場所にどんどん堆積していきます。
迂闊に足を踏み入れると一気に埋まります。
私も経験があり蠣瀬の裏を渡ろうとした時太もも上まで一気に埋まりました。
仲間に引き抜いてもらったので何とかなりましたが、一人でやってたら危なかったです。
橋脚周り

橋脚周りは複雑な流れが発生しており特に危険です。
明暗ゲームが人気なシーバスフィッシングですが、複雑な流れにより橋脚回りは足がつかない程掘れてたりします。
急に落ちるので近寄らないのが吉です。
潮位偏差
タイドグラフ通りにならないこともあります。気圧配置の影響で潮位がズレることがあるため要注意。
※潮汐についての記事はこちら
航路

※左側に見える杭が航路の目印です。また赤と緑のライトが点灯するブイ等も目印です。
船が通るため危険。引き波や掘れた地形が多く、近づかないことが賢明です。
航路はブレイクになってるので近くに行ってアプローチするよりも、少し離れてブレイク打ちした方が釣果的にもいいです。
スリット

※ウェーディングにてこれが一番危険です。まず目で見て分かりにくいということ。
目視では分かりにくく、流れが速くて深いため最も危険です。帰り道が塞がれることもあります。
補足:初めての場所では必ず経験者と同行しましょう。
4. 装備について
ライフジャケット

必須。自動膨張式はNG。浮力体入りのベストタイプを選びましょう。
ウェーダー
ウェーダーは高水温期と低水温期で材質が変わります
※消耗品なので割り切って使いましょう。
高水温期:ナイロン or 透湿タイプ
ナイロンの特徴としては蒸れます。真夏に履くと一瞬で汗でビタビタになります。
逆に透湿タイプは蒸れを逃がしてくれるので水の中に入るとひんやりしてかなり気持ちいいです。熱中症予防にもなると思います。
動きやすさは両者変わらずなので、ご自身の足のサイズや身長に合わせて買ってみてください。
おすすめは透湿タイプが快適です。僕はエイガード履くとサイズ合うものがなくナイロンでやってます。
低水温期:ネオプレーンタイプ(低体温症防止に必須)
低水温期はネオプレーンタイプ。
ウエットスーツのような素材で暖かいです。
厳密に言えば多少冷えますが、ひんやりで収まります。ナイロンや透湿だと水温と同じまで冷えるので、冬場のウェーディングで履いてくと低体温症のリスクがありめっちゃ危険です。
何年か前に低体温症で帰れなくなった人が居て海保に救助されてる所を見たこともあります。
ネオプレーンはナイロンや透湿に比べて少し高めの値段となります。
ウェーダーの材質問わずジップ付きのフロントオープンのタイプがあります。
メリットとしては股までチャック下ろして脱ぎ履きできるので、浅場まで行けば陸まで行かずとも用をたせる所。脱ぎ履きし易いところ。
長時間釣りする方にはオススメですが高いです。
3万から4万位する物も。
基本ウェーダーは消耗品なので僕はワンシーズン持つかどうかです。なので1万円ちょいのを使い捨てしてます。
蠣瀬とか水中に埋まってる杭や木に触れると一発で穴あく事も。
エイガード

汽水域で浸かる人は絶対履きましょう。
すり足で歩きましょう。とか言われますが私自身刺されていませんがすり足でも過去2回普通に踏みました。
淡水域の清流エリア等では不要かもしれませんが、基本汽水域ならどこでも居る認識でいましょう。
特に春から初夏の水温上がったタイミングはアカエイの産卵期になるので河川に沢山入ってきて産卵しますので要注意。とは言っても真冬にもいるので年中注意が必要です。
高い装備で5万円前後しますが、安全のためなら必須です。ちなみにエイガードは履いてても刺されることがあります。が、致命傷を受ける可能性をグッと下げてくれます。
仮にも広大な干潟や河川の流芯等で刺されたら帰るのは困難です。
エイガードの素材にもアラミド繊維やスペクトラ繊維など分かれています。またアルミの鉄板が入ってるモデルもあります。
個人的にはコレ!
説明がものすごく分かりやすいので1度読んでみてください。
パズデザインさんのレイガードを私は使っています。
内履きタイプは機動力がいいのでオススメです。エイガードを履く前提で少し大きめのウェーダーを買いましょう。
外履きは安いですがオススメできません。めっちゃ歩きにくいのでかえって危険です。
フラッシャー
自分の位置を他のアングラーや船に知らせるために必要です。
5. 最後に
ウェーディングは非常に楽しい釣りですが、危険と隣り合わせです。
装備を整え、経験者に教わり、単独釣行は避けましょう。
最近は装備不足の人やマナーを守らない人も目立ちますが、事故を起こせば楽しみが台無しです。
皆さんご安全に、楽しい釣りを!